読者便り(七月号)


 花まつり過ぎて林檎へ花続く

桜の花が散れば、やがてこの辺一帯は林
檎の花で圧せられます。
 靄の如く綿を覆いし如く、限界の限りに繰
り広げられる絵です。これに結実させるべく
我々の作業は続きます。

        昭和二十九年

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