選評 手古奈


 十六夜のほのかな光句帳手に

 十六夜の月の光がほのかに射している。そ
の光に照らされて、俳句を作らんとして句帳
を手にして歩いている情景である。
「句帳手に」がよく働いている。

        昭和四十四年

戻る ( 句 評 ) 次の文へ