人だかりして何かある花の幕 夜桜に遠き部落の灯かな 五月三日いつも図書館花盛り
桜より街美しく飾られて 公園の桜に山の鶸鳴いて 面白き祭りの中の奴かな
花咲かば再会の日も又あれと 楽焼の狸気に入り花土産 五分咲きに五分の人出の花日和
花疲れしてたんぽぽの傍らに 満開の花の木陰をより歩く 花吹雪心ゆくまで吹かれけり
窓あけて夕風涼しき花疲れ 百年の桜大樹肌荒し 桜よし枯山水の庭もよし
たい焼きはここも繁盛花の子に 並び漕ぐさつききりしま花ボート 苗代の水をたしかめ夜桜に