百日紅見ている人を見て立ちぬ 寺までの登り径なる萩の径 月上げて杉の葉なる花こぶし
山萩を大きく煽る瀬風かな 久々に会いし喜びねむの花 桃の花匂い桜餅匂う
かたわらに桃咲いている春炉かな 仰ぎ見る朴大樹なり花咲けり 朴の花点々と咲き高きかな