早乙女の携帯ラジオ畦に鳴り 春耕の疲れ加わりたゞ眠し 春耕のほの疲れありたゞ眠し
初午を祭る館や田の中に ゆくゆくはここも団地か畦を塗る 四五日の遅れ残暑にたよるのみ
千枚田守りつゞけて稔りけり 検分の人五分作といい畦を去る 田打せる頃の古鍬捨てがたく