あづましと言うもアイヌ語榾火燃ゆ 榾燃えてしみじみ思うことばかり 榾煙りかゝわりもなく酒を酌む
てんどりのお湯がわくまで榾つげよ 林檎榾燃やし続けておるばかり 林檎榾また一とかゝえ持って来し
林檎の値決まりかゝりて榾をつぐ 今はたゞ榾炉の頃をなつかしむ 榾焚いて林檎どころの秋休み
林檎榾なにより榾として上々 林檎榾つぎ足しくれて炉に親し 林檎榾つげば音立て春暖炉
炉話のつかの間とぎれ榾をつぐ ストーブにぱちぱちはねて椚榾 榾の炉にこもり四五日春の風邪